​1.コレクターは死後コレクションがどのように評価されたいのか考えておくべき

コレクターは、まず自分の作品をどう整理するかを考えるべきです。

 

博物館を作るためのポイントは以下の通りです。

①その博物館とは定期的にコンタクトをとり、貢献関係があること(希望だけでは難しい)

②世界的に知られているコレクションであること

③支持者がその土地にいること。すくなくても政府関係者がその貢献を認めていること

 

勿論、私設博物館を持つことも可能ですが、それもパトロンを見つけ出すしかありませんので、早い時期にそのような候補者と話しをつけておく必要があります。

 

2.評価は高いものを残しておく(一定程度流通させておく)

絵画などの評価は、生きているときからそれなりのものになっていない限り、紙くずの様になってしまいます。鑑定士がしかるべく評価をしてもらうには類似のものが市場に流通している必要があります。その意味でそれなりに流通していることが大事です。

  

3.死後売れるものを残しておく

困るのは、売れるものがなく、評価が低い物しかない場合です。売る場合、通常競売などをかけたりします。その際、鑑定書などをつけてもらう必要があり、その値段は一枚当たり●●円と結構お高いものがあります。万が一、100万円とかその程度のものしかないと●●円の評価をしてもらう価格が高く感じてしまいます。

 

ササビーズ、クリスティーズなどでも、良い絵は売られますが、それ以外は見向きもしません。代表作がないと、その作品に併せて他の商品を売ることができないというのが現実です。キャッシュフローがない限り、その作品たちを展示することも、販売することもできず、かつ、何よりも相続税すら払えず、相続人から一生恨まれることになるでしょう。

 

纏めてオークションをかけると、希少価値が落ちるため価格が下がります。それは後世の評価にも影響を及ぼします。よって、オークションでは少な目にしておいた方が良いです。逆に、売れないが、記録用に残すものをなるべく美術館に寄付することになります(有名な作品もあわせないと引き受けてくれないので注意を要する)。

 

相続財産は、換価できるものと換価しにくいものがあります。もし、相続人が多数いる場合、換価しにくいものを押し付け合い、結果的に時間を費消してしまう場合があります。

相続財産が金銭などの流動資産だけではない場合、キャッシュフローをできるだけ意識して、換価しにくいものをできるだけ早く処分することが大事です。

絵画その他の芸術品は、保管だけでもお金がかかります。税金の支払いは待ってくれません。速やかに支払う必要があります。換価しやすいものを探し、それを換価しつつ、かつ、適切な売り場などに行って、売れるものを売る、寄付するべきものを売るなど速やかに判断する必要があります。

そのための明確なプランがあれば、複数の相続人も安心して換価手続終了を待ってもらえるでしょう。

 

4.国は信用しすぎない

相続税は莫大なものになる可能性があります。たまに、物納を許容するふりをして、後で拒絶をし、滞納税などを請求するケースもあります。

自らイニシアティブをとり、ケースバイケースで物納という魅力的な案に依存しすぎないようにすることが大事です。

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